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 むかし、大谷口村に日頃から仏様を深く信仰していた心やさしいお百姓さんがいました。
ある年のことです。明日は村中あげて一斉に田植えをすることになっていました。お百姓さんは、明日の田植えに間に合うように、一生懸命働きました。しかし、あたりがうす暗くなっても、代かきは半分もできていませんでした。お百姓さんは、「ああ困った、どうしよう…。」と、ため息をしていると、どこからともなく若いお坊さんが近寄って来て「代かきが終えなかったんですか…」と、やさしく話しかけてくださったかと思うと、いずれへか去っていってしまいました。 一夜あけて、お百姓さんが田んぼに来て見ると、なんと、きれいに代かきが済まされていました。驚いたお百姓さんは、あたりを見わたすと、田んぼの泥土がてんてんと、田から丘の草原に続いているのに気づきました。
その泥あとをたどると、丘の小さなお堂まで続いています。
不思議に思いながら、お堂のとびらを開けてみますと、中に立っていらっしゃる石のお地蔵さんは、腰のあたりまで泥だらけでした。お百姓さんは、お地蔵さんが一晩のうちに代をかいてくださったに違いないと思って、涙を流してお礼を申しあげました。今、このお地蔵さんは、大谷口二丁目の西光寺(さいこうじ)に手あつくまつられてあります。
※参考資料・出典 「いたばしの昔ばなし」(板橋区教育委員会 発行)
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