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 むかし、西台村の円福寺(えんぷくじ)の坂の下を、立派なお侍が馬に乗って通りがかりました。お侍は畑仕事をしていたお百姓さんにむかって「ちょっと道をたずねるが、鶴が池にまいるには、どう行けばよいかナ」と、声をかけました。お百姓さんは、かしこまって「ハイ、それでしたら、この道をまっすぐに参られれば森がすぐ見えます。その森の近くにある大きな池が、鶴が池でございます」と答えました。お侍は満足そうに、にっこりして「親切に教えてくれた、コレ百姓、ごほうびをとらせるぞ」と言って、ふところから小判二枚を出してくれました。お百姓さんはあまりの大金なのですっかり恐れ入ってしまいました。
お侍は「遠慮なくとっておくがいい。しかし、わしが立ち去るのを振り返って見てはいけない」と言って、立ち去りました。

ところが、お百姓さん、うれしさのあまり、お侍の言葉を忘れて、振り返りその姿を見送ってしまいました。
 お百姓さんは、さきほどから手に握っていた小判をあらためて眺めました。すると、それは小判ではなく黄色くなった楢(なら)の枯れ葉二枚にかわっていました。
※参考資料・出典 「いたばしの昔ばなし」(板橋区教育委員会 発行)

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