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 上赤塚村の村のはずれの「神明窪(しんめいくぼ)」というところに、小川が流れていました。小川には一本の丸木橋がかけてあり、橋の下には小鮒やサワガニたちが仲良く住んでいました。
 ある夕暮れのことです。この村に住んでいる丸右エ門(まるえもん)というお百姓が、野良仕事の帰り道、畑でつかまえた野ウサギを腰に下げて丸木橋を渡りかけました。すると「チョット待て…」と言う声が聞こえるではありませんか。驚いた丸右エ門さんはあたりを見まわすと、真っ白なあごひげをした仙人が、水面にすくっと立っていました。
「われは、この里の守護神なるぞ、善性のキツネ・タヌキ・ヘビたちは、みなわが下部なり、無益の殺生あるべからず、一木一草人畜みな仲良く暮らせ」と、言うとかき消すように姿は消えてしまいました。
丸右エ門さんは、仙人のお告げをよく守り、みんなと仲良くし、よく働いて巨万の富みを貯え、大勢の子孫にも恵まれて、たいへん幸せに暮らしたと伝えられています。それから後、誰言うとなくこの小川を「巨万小川(こまおがわ)」と呼ぶようになりました。その川は成増公園の近くを今も流れています。
※参考資料・出典 「いたばしの昔ばなし」(板橋区教育委員会 発行)
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